この植栽には、ソヨゴ、モミジ、ヤマボウシ、エゴ、アオダモなど様々な種類の雑木の「株立ち」が植えられています。「株立ち」については以下、現地に設置された掲示板をご参照ください。

かみいぐさ雑木みちプロジェクト
(雑木の株立ちによるまちなみづくり)

この歩道に植えられている樹木は、それぞれ一つの根元から複数本の幹が立ち上がっています。この特徴的な樹形を、株立ち(かぶだち)といいます。

上井草一帯が近郊農村だったころ、この地域では藍・独活・小麦・野菜などの農産物とともに、薪の生産が行われていました。どんぐり山公園、四宮森公園、瀬戸原公園などに現存するクヌギ・コナラを中心とする雑木林はそのなごりです。

木の畑だった雑木林は8年~15年周期で伐採されました。残った根株から生じる複数本のひこばえが成長すると、株立ちの樹形となります。樹木の再生力を利用するこの管理方法は萌芽更新(ほうがこうしん)と呼ばれ、日本各地の里山の暮らしにおいても行われてきました。

株立ちは一株がすなわち小さな林です。道沿いの各家庭が雑木の株立ちを植えることで、まちなみにみどり豊かな奥行きと連続性が生まれ、まちが一つの庭のようになることを期待しています。

まちづくり上井草

この掲示板は「まちづくり上井草(杉並区テーマ型まちづくり協議会)」が制作し、教育委員会により設置されたものです。