かみいぐさ雑木みち

近郊農村だったこの地域では薪(まき)が生産されていました。四宮森公園・どんぐり山公園等のクヌギ林はその名残です。

「木の畑」である雑木林は十数年の周期で繰り返し伐採されました。残った切り株からはヒコバエが沢山伸び、やがて一つの根株から複数の幹が伸びる「株立ち」の樹形が生まれます。

「萌芽更新(ほうがこうしん)」と呼ばれるこの雑木林の管理方法は、日本中の里山で受け継がれてきました。上井草の歴史にもふさわしい、この「株立ち」の樹形でまちなみづくりをしようという取り組みが「かみいぐさ雑木みちproject」です。

株立ちの良さは、空間づくりの上でもとても魅力的で合理的なこと。株立ちは一株がすなわち小さな林です。狭い場所にも奥行きとリズムが生まれます。ご近所がもう一株を植えれば、ふたつの「林」は響き合い、おのずとつながります。

一株植えるために必要な土の幅は、わずか50cmほど。株立ちの雑木を使った植栽は、洋風建築にも和風建築にも似合います。すでに40軒程になる かみいぐさ雑木みちproject の実績の中には、西武新宿線・上井草駅、井草中学校など、パブリックな施設も含まれます。


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